【女性の薄毛対策】女性ホルモンと薄毛の関係とケア方法
最近、髪のボリュームがなくなった気がする…。
食生活のせい? それともストレス?
実は、女性の薄毛は、出産や閉経など、ホルモンバランスの変動が大きく関係している場合もあり、男性よりも複雑なんだとか。
そこで、今回は「女性ホルモンと薄毛の関係」や「薄毛対策」についてをご紹介いたします。
女性の薄毛と男性の薄毛、
何が違うの?
女性ホルモンが髪の毛の成長に大事! というのは、なんとなくわかっている方も多いはず。
では、女性の薄毛と男性の薄毛とでは、どのような違いがあるのでしょうか?
男性の加齢に伴う薄毛の大多数は遺伝的要因と男性ホルモンの作用によって引き起こされる「男性型脱毛症」です。
前頭部と頭頂部が一定のパターンで薄くなることが特徴です。
一方、女性の薄毛は男性よりも複雑です。実は、女性の薄毛の約半分は「男性型脱毛症」といわれています。
更年期を向かえ女性ホルモンの分泌が減少することにより、相対的に男性ホルモンの作用が強まることにより発症するのがこのタイプ。
男性と異なり、頭頂部を中心とした比較的広い範囲の頭髪が薄くなるパターンが多いとされています。
男性型脱毛症についで多いのは「慢性休止期脱毛症」という女性特有の脱毛症です。原因は不明で、男性ホルモンとは無関係です。
男性型脱毛症のような特徴的な薄毛のパターンはなく、頭部全体的に薄毛の症状が進行します。
女性が薄毛・抜け毛になる原因
女性が薄毛や抜け毛になるのは次の4つが主な要因といわれています。ここでは、それぞれが女性の髪にどのような影響を与えているのかについて、簡単に説明します。
- ホルモンバランスの乱れ 加齢などが原因で、女性ホルモンのバランスが徐々に乱れ、髪そのものが痩せたり、髪の色が薄くなったりする場合があります。
- 喫煙やアルコール たばこに含まれるニコチンには、血管を収縮させる働きがあります。頭皮の毛細血管の血流悪化は、髪に悪影響を与えかねません。また、アルコールを多量に摂取すると、その分解に栄養素が使われてしまい、薄毛・抜け毛が進む可能性があります。
- 頭皮のトラブル 日焼けや乾燥、肌質に合わないヘアケア製品の使用することで、頭皮に何らかの負荷がかかる可能性があります。この状態が長引けば、抜け毛・薄毛につながりかねません。
- 遺伝 遺伝的な要因により、一般的な年齢よりも早くヘアサイクルに異常をきたす場合もあります。こうしたケースでは、毛髪が十分に成長しきらず、退行してしまうのです。
これらの中でも特に多いのが、女性ホルモンが原因の薄毛・抜け毛です。次の項目で、薄毛を引き起こす2つの女性ホルモンについて詳しく説明します。
女性の薄毛とホルモンの関係
「女性ホルモン」と一口にいいますが、実は2種類あり、薄毛の原因となるのは「エストロゲン」です。では、二つの女性ホルモンの違いについて見ていきましょう。
- エストロゲン
「卵胞ホルモン」ともいわれるエストロゲン。女らしい体をつくり、髪や肌、自律神経などにもかかわるホルモンです。40代で激減し50歳前後で閉経を迎えますが、ホルモンバランスの乱れにより薄毛やのぼせなど、さまざまな症状が出る場合があります。
- プロゲステロン
「黄体ホルモン」と言われるのがこのプロゲステロンです。こちらは妊娠に関わるホルモンで、受精卵を迎えるため子宮内膜を厚くしたり、基礎体温を上下させるはたらきがあります。生理前に胸が張ったりするのは、プロゲステロンの影響だと言われています。
ホルモンの減少で女性が薄毛・抜け毛で悩むメカニズム
女性ホルモン、特にエストロゲン(卵胞ホルモン)は、思春期から20、30代にかけて分泌が盛んなホルモンです。エストロゲンのおかげで女性らしい身体ができあがってくるのですが、エストロゲンは髪の成長にも密接な関係があります。
エストロゲンは、年齢を重ねるにつれ減少していきます。エストロゲンの減少につれて、髪の毛の成長期間が持続しにくくなり、髪のハリやコシがなくなってしまいます。
髪のボリュームがダウンしたり、髪が傷んで抜けやすくなったりするのは、このためです。 ただ、女性が「はげてしまう」というのは、ほとんどありません。女性の多くは、髪のボリューム低下や分け目部分が薄毛化することが多いです。
女性ホルモンが減少する原因
女性ホルモンが年齢とともに減少するのは自然の摂理です。しかし、以下のような理由で働きが止まってしまうことがあります。
- 加齢
20代後半から30代前半でピークを迎え、その後はゆるやかに減少します。なかには若いうちに分泌が止まる人もいます。
- ストレス
強いストレスがかかると、ホルモン分泌が乱れて月経不順になったり、自律神経にも悪影響を及ぼしたりします。
- 生活習慣
喫煙、睡眠不足、栄養失調はホルモンの乱れに直結します。場合によっては、ダイエットで月経が来なくなることもあります。
- 妊娠・出産・産後
妊娠や出産などにより、ホルモンバランスが崩れてしまい、薄毛や抜け毛に悩んでいる人は少なくありません。しかし、その大半は1年程度で自然に落ち着いています。
ヘアサイクルと薄毛の関係って?
発毛と脱毛には一定のサイクルがあり、以下の3つの期間を繰り返しながら、新しい髪が生え替わっていきます。
- 「成長期」…毛母細胞が活発に分裂を繰り返し頭髪が成長を続ける期間。通常3~7年、健康な状態は5年以上伸び続け、髪全体の約90%が成長期にあたります。
- 「退行期」…毛母細胞の分裂が急速に衰える時期。髪の成長に関わる毛球部(毛根下部の膨らんだ部分)が徐々に退縮していきます。
- 「休止期」…退行期を経て、毛の成長が完全にストップ。自然と髪が抜けていきます。通常、休止期は3ヶ月程度で、その後、次の成長期を向かえて新しい髪に生え替わります。
「男性型脱毛症」では、男性ホルモンの作用によりヘアサイクルが回るたびに成長期の期間がどんどん短くなり毛髪がうぶ毛化することによって薄毛が進行します。
女性の場合、更年期に女性ホルモンの分泌が減少すると、同様のことが起こると考えられます。
一方、「慢性休止期脱毛症」は休止期の期間が長くなることで、髪が抜けたあとに次の新毛がなかなか生えてこないため、毛髪本数が減ってしまうことによって薄毛の症状が引き起こされます。
知っておきたい!
薄毛にならない生活習慣&ヘアケア
では、薄毛にならないようにするには、どんなことに気をつけて生活すればいいのでしょうか。
1. 栄養バランスの良い食事
ある特定の食材に育毛効果があるという話には科学的な根拠が乏しい場合も。
また、過度なダイエットなどで栄養失調になると髪の成長が阻害され、脱毛が引き起こされることあります。
髪に良いと言われている食材ばかりを食べるよりも、バランスよく栄養を摂取することのほうが大切。
でも忙しくてそれが難しい…という方は、不足しがちな栄養素をサプリメントなどで上手に取り入れてみましょう。
2. 規則正しい生活
ストレスや疲労、寝不足により自律神経系や内分泌系が乱れ、体に不調をきたすことがあります。
毛髪の成長にもマイナスになることは否定できません。生活のリズムを整えましょう。
3. 紫外線対策
紫外線は毛髪だけでなく頭皮に対しても炎症などのダメージを与えることがあります。
頭皮の炎症は、毛の成長を阻害したり抜け毛を増やす可能性も。屋外では帽子を被る、日傘を使うなどを心がけましょう。
4. 頭皮マッサージ
髪の成長には、栄養素や酸素をたくさん必要とします。頭皮マッサージをすると頭皮の血行がよくなり、毛髪を生みだす毛母細胞の働きを助けます。
5.育毛剤を使う
発毛を促進したり、脱毛を予防したりする育毛剤を上手に取り入れるのもおすすめです。
スキンケアと同じように、薄毛の症状に悩む前から美容液感覚で取り入れられるといいですね。
「最近、髪のボリュームがなくなってきた」「薄毛が気になる」という女性のみなさん。
未来の美髪のため、自分にベストなケアや生活習慣を心がけていきましょう!
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◉綺麗な肌の条件
「綺麗な肌」の条件には、どのようなものがあるのでしょうか。
うるおい、キメ、ハリ・弾力、血色がポイント
「綺麗だね」と褒められる人の肌には「うるおいが感じられる」「キメが整っている」「ハリや弾力がある」「血色が良い」という4つの条件が揃っています。これらの条件を満たすには、皮膚のいちばん外側にある「表皮」だけでなく、表皮の下にある「真皮」「皮下組織」の状態を良好にしておくことが大切です。
〈健康な肌〉※イメージ
- バリア機能が正常
表皮のいちばん外側にある角層には、細菌・花粉といったアレルゲンや紫外線などの外部刺激から肌を守るという大切な役割があり、これをバリア機能といいます。しかし、肌のうるおいを保つ保湿因子が減ってしまうと、バリア機能が低下し、さまざまな肌トラブルの原因となります。
- 表皮のターンオーバーが正常
肌が一定の周期で生まれ変わることをターンオーバーといいます。表皮のいちばん奥にある基底層でつくられた細胞は、少しずつ形を変えながら角層まで押し上げられ、やがて垢となって剥がれ落ちていくことで新しい細胞と入れ替わっています。ところが、紫外線やストレス、加齢などの影響でターンオーバーが乱れると、肌が乾燥したり、キメが乱れてしまいます。
- 真皮の状態が良好
表皮のさらに奥には真皮と呼ばれる層があります。表皮の10~15倍もの厚さがある真皮には、コラーゲン繊維とエラスチン繊維が網目状に張り巡らされています。さらに、その間をヒアルロン酸などが埋め尽くすことで、肌にうるおいと弾力を与えています。このコラーゲン繊維、エラスチン繊維、ヒアルロン酸などをつくっているのが線維芽細胞です。加齢や紫外線の影響で線維芽細胞の数が減ったり、機能が低下したりすると、肌の弾力が失われ、しわやたるみの原因となるのです。
- 血流が良好
血液には細胞組織に栄養素や酸素を届け、老廃物や二酸化炭素を運ぶ働きがあります。血行が悪くなり皮膚組織に十分な栄養が行き渡らなくなると、肌のターンオーバーが乱れ、乾燥や肌トラブルを引き起こす原因となります。
2.健康な肌を保つ方法
綺麗な肌になるためには、洗顔や保湿、紫外線対策といった基本的なスキンケアに加え、食事や睡眠、運動などの生活習慣を見直すことも大切です。
◉スキンケア
肌を清潔な状態にするために大切なのが洗顔です。しっかりと泡立てた洗顔料で、皮脂や雑菌、ほこりなどをやさしく洗い流します。
洗顔前に蒸しタオルを顔にのせると肌が柔らかくなり、毛穴の汚れを落としやすくなります。夜のお手入れでは洗顔の前にクレンジングを行い、洗顔料では落としきれないメイク汚れを落とすことを忘れずに。
洗顔後の肌は水分が逃げやすい状態のため、すぐに保湿します。
特に、黄体ホルモンの分泌が増え皮脂分泌が過剰になる生理前や、紫外線を大量に浴びた後など、肌の不調を感じやすいときは丁寧に保湿してください。
◉紫外線対策
紫外線は肌の乾燥や肌荒れ、シミ、老化の原因となるため、紫外線対策は夏だけでなく1年を通して行いましょう。日焼け止めは適量をデコルテ、首からうなじ、耳の後ろ、手・足の甲、腕の後ろといった箇所まで塗り忘れのないよう、ムラなく塗布します。日焼け止めが汗で落ちたら塗り直しましょう。日焼け止め以外にも、帽子や日傘、長袖のカーディガンなどを組み合わせると効果的です。
◉栄養素
綺麗な肌をつくるには、1日3回栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。体の細胞の基となるタンパク質はもちろん、健康維持に不可欠なビタミンや亜鉛をバランスよく摂りましょう。
役割 |
栄養素 |
主な食材 |
体の細胞をつくる |
タンパク質 |
肉、魚、卵、大豆 |
皮膚や粘膜の健康を維持する |
ビタミンA |
レバー、卵、ニンジン、ホウレンソウ |
ビタミンB2 |
レバー、ウナギ、卵、納豆 |
|
ビタミンB6 |
カツオ、マグロ、サバ、サンマ、バナナ |
|
コラーゲンの生成を助ける メラニンの生成を抑える |
ビタミンC |
アセロラ、キウイ、柑橘類、パプリカ |
抗酸化作用、血行促進作用がある |
ビタミンE |
アーモンド、植物油、アボカド |
新陳代謝を助ける |
亜鉛 |
牡蠣、ウナギ、牛肉 |
◉水分補給
水分補給も重要です。1日に必要な水分は約1.5Lと言われていますが、いちどに吸収できる水分の量は限られているため、コップ1杯(200~250mL)の水を6~8回に分けて飲みましょう。体内の水分が不足すると、末梢(肌表面)の血行が悪くなり、乾燥や肌荒れの原因となります。
◉睡眠
十分な睡眠は健やかな肌をつくるために欠かせません。なぜなら皮膚の再生を促す成長ホルモンは眠っている間に活発に分泌されるからです。睡眠の質を高めるためには、適度な運動をする、38℃程度のぬるめのお風呂に浸かる、夕食は就寝2~3時間前までにすませる、ベッドに入ったらスマホを見ないなどの工夫が必要です。
◉適度な運動
ストレッチやウォーキング、ジョギングなどの軽い運動をすると体が温まり、血行が改善されます。
血流が良くなることで体のすみずみまで栄養や酸素を巡らせることができるため、肌のターンオーバーを正常化するのに役立ちます。
美しく健やかな肌づくりのためには、スキンケアはもちろん、規則正しい生活を送ることが理想です。
しかし、忙しい現代女性にとって、1日3食バランスの取れた食事をし、十分な睡眠時間を確保し、さらに適度な運動もするというのは至難の技です。
まずは毎日のスキンケアで、肌を清潔に保つ、保湿をしっかり行う、紫外線対策を怠らない、という3つのポイントを意識してみてください。できることから少しずつ始めましょう。
ブルーライトが肌にも悪影響!?
ブルーライトとは…
最近よく聞くようになりましたが、突然降り注ぐようになった新しい光ではなく、以前から、太陽光に含まれる自然の光のひとつです。
しかし、スマートフォンやPC、テレビやLEDライトなど、私たちの生活の必需品からも発せられるため、長時間、近距離で浴びるようになりました。
人間の目で見える光(可視光線)の中で最も波長が短く、エネルギーが強いという特徴を持ちます。
また、可視光線は波長が短いほどエネルギーが強いため、ブルーライトは紫外線の次に刺激が強い光だということが分かります。