春に酷くなる乾燥肌の原因とは?
2021年04月04日

春にひどくなる乾燥肌の原因とは?

春にひどくなる乾燥肌の原因とは?

春の乾燥肌は、花粉アレルギーや気温の変化などが原因で悪化します

暖かくなってきた春の季節にお肌が乾燥するの?と驚いている人もいるかと思います。
カサカサで粉を吹くような時や、洗顔後に皮膚が突っ張る感覚など…乾燥肌は一年を通して多くの人が悩んでいるトラブルです。

お手入れをせずに乾燥肌を放っておくと、シワ、シミ、たるみ、ほうれい線、くすみなどお肌の老化を早める原因につながります。

黒ずんだ毛穴や毛穴詰まりなどの毛穴トラブルも乾燥肌が原因といわれています。

季節の変わり目の春は、花粉が多く飛び、紫外線も徐々に強くなる影響で乾燥肌、肌荒れなどのトラブルを引き起こしやすくなるシーズンでもあります。

春の乾燥肌の原因は様々です。春は花粉症の季節ですが、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみといった症状だけではなく、花粉がお肌に付着することで肌荒れを起こすことも…

また、春は紫外線が徐々に強くなる時期です。

紫外線を浴びるとお肌の水分が蒸発して乾燥肌を招く原因にもなります。まだまだ日差しが弱いからといって紫外線対策を怠ってはいけません。

春特有の乾燥肌の原因と、乾燥肌対策について説明していきます。

春の乾燥肌を防ぐスキンケアのコツ

春は気温、湿度などが安定せず寒暖差が激しく、日々コロコロと気候が変化する時季です。そのため心身ともに体調を崩しやすく、お肌も乾燥やかゆみ、吹き出物などの悩みも増えます。

春のこうした不安定な季節に生じる肌トラブルは、花粉など春特有のアレルギー源に反応を起こしている場合があります。

季節の変わり目にお肌がトラブルを生じやすいか診断をしてみましょう。下の項目にいくつ当てはまるかチェックしてみましょう。

  • 春など特定の季節になるとお肌に赤みが出やすくなる
  • 花粉症の症状がある
  • 目の周り、頬がカサカサしている
  • 紫外線に弱い
  • 外出することが多い
  • 何かとストレスがたまりやすい
  • 日頃から睡眠不足である

当てはまる数が多いほど、季節の変わり目など特定の季節に肌荒れしやすい可能性があります。
ここからは春の乾燥肌の原因と対策について紹介していきます。

春の乾燥肌が生じる原因

春の乾燥肌が生じる原因

花粉による外部からの刺激

春はスギやヒノキなどの花粉による鼻水や目のかゆみ、くしゃみなどの症状が出る時期です。それだけではなく、花粉で肌荒れやかゆみ、乾燥してガサガサになるなど肌トラブルを引き起こします。

またお肌のバリア機能が低下していると、花粉など外部からの刺激物が体内に混入して乾燥や肌荒れなどを引き起こしやすくなります。このお肌のバリア機能は、間違ったスキンケアなどが原因で弱まってしまいます。

人の皮膚は外側から表皮、真皮、皮下組織に分かれています。さらに表皮は4層から成り立っており、皮膚の一番外側にある層を角質層といいます。この角質層がバリア機能の働きをしています。

角質層内は、アミノ酸などの天然保湿因子(NMF)の角質細胞で満たされています。その角質細胞と細胞のすき間をセラミド、遊離脂肪酸やコレステロールなどの細胞間脂質が埋めています。

また角質層は表面が皮脂膜で覆われています。皮脂膜は、皮脂腺から分泌された皮脂と、汗腺から分泌された汗が混ざりあったもので、皮膚の表面にクリームのように膜をつくります。

角質層はこの皮脂膜によって、空気中の花粉、細菌やウイルスなどの有害物質を体内に侵入しないように守っているのです。これがお肌のバリア機能といいます。

皮脂膜は、洗顔料を使って洗顔をすると自然に流れてしまいます。しかし皮脂膜をつくる皮脂や汗は常に分泌されているので、洗顔後しばらくすると元の状態に戻ります。そのため皮膚は常に潤いを維持できるのです。

さらに角質層の天然保湿因子、セラミドなどの細胞間脂質は水分の蒸発を防ぎ、水分を体内に蓄える機能があります。

しかし、健やかなお肌を維持するバリア機能は、間違ったスキンケアなどで簡単に弱ってしまいます。

毎日のクレンジングや洗顔でゴシゴシこすり洗いをしたり、洗浄力の強いものを使ってお肌に負担をかけたりすることで、お肌の表面を覆っている必要な皮脂までも洗い落としてしまいます。

必要な皮脂が流れてしまうと、角質層が傷つきやすくなり、その結果、乾燥肌や肌荒れなどのトラブルにつながるのです。

紫外線によるダメージ

紫外線は一年中降り注いでいます。5月頃から8月頃がピークといわれており、春は夏ほど日差しが強くないとはいえ、9月〜10月とほぼ同じ量が降り注ぐとされています。

紫外線には種類があります。中でも生活紫外線と呼ばれる紫外線A波(UV-A)は、長時間浴び続けると皮膚の真皮内にある線維芽細胞、コラーゲン、エラスチンなどがダメージを受けます。

紫外線A波によって皮膚の真皮内が傷つけられると、シワ、ほうれい線、たるみなどお肌の老化の原因につながります。

もう一つ気をつけたい紫外線は、レジャー紫外線とも呼ばれている紫外線B波(UV-B)です。B波は強いエネルギーで皮膚の表皮に大きなダメージを与えます。その結果、お肌のバリア機能が低下してしまいます。

皮膚の表面を覆う皮脂膜が機能しなくなり、お肌のバリア機能が低下すると紫外線からお肌を守れない状態になります。紫外線を直に浴びたお肌は、体内から水分が蒸発してお肌を乾燥させてしまいます。

紫外線はお肌のシミの原因にもなります。日差しの強い季節だけでなく、一年を通して紫外線対策を行うことがお肌を美しく保つ秘訣です。

気温の変化

春は汗ばむほど暖かい日もあれば、次の日には冬が戻ったかのような寒い日があるなど、寒暖の差が激しく、気温の変化も大きい時期です。さらに湿度も日によって大きく変化するのも春の季節の特徴です。

こうした寒暖の差、気温や湿度の大きな変化に、お肌がついていけなくなると、皮脂のコントロールが崩れてしまいます。皮脂のバランスが崩れてしまうとお肌の潤いを失い乾燥肌を引き起こす原因にもつながります。

環境の変化によるストレス

春の3月、4月のこの時季は、就職、転職、異動、引っ越し、入学、入園など環境が大きく変化します。この環境の変化で体がストレスを受けると、ホルモンや自律神経が乱れてしまいます。

ストレスによりホルモンや自律神経が乱れると、お肌の新陳代謝の低下、お肌のバリア機能も弱まり乾燥肌、肌荒れなどの肌トラブルを引き起こしやすくなります。

角質層を守るスキンケア

春の乾燥肌の改善には、お肌のバリア機能を低下させないことが大切です。そのためには角質層を傷つけない毎日の正しいお手入れが重要なポイントになるでしょう。

お肌のバリア機能は、クレンジングや洗顔の間違ったお手入れで簡単に弱ってしまいます。ゴシゴシ力を入れてこすり洗いをすると角質層が傷つけられバリア機能は低下して乾燥肌を招いてしまいます。

これまでの自己流のクレンジング、洗顔方法を見直して、角質層を守る正しいスキンケアを身につけましょう。
では、クレンジングと洗顔の正しいやり方について説明していきます!

角質層を守るクレンジングのやり方

1.手を洗浄して清潔にしておきましょう。

2.クリームクレンジングを適量手に取ります。乾いた顔にクレンジング剤を載せて、指をクルクルと回しながらメイクとなじませていきます。

3.クレンジング剤とメイクがなじんでいくとフッと軽くなる瞬間があります。それを感じたらメイクがオフできたことです。ぬるま湯をお肌に優しく当てながら丁寧にすすぎます。

角質層を守る洗顔のやり方

1.手をキレイに洗浄します。

2.洗顔料をしっかりと泡立てます。どのようなタイプの洗顔料でも、たっぷりと泡を立てることがポイントです。泡立てが苦手な人は、泡立て用のネットを使うと簡単に手早く泡をつくることができます。

3.たっぷりの泡をお肌の上に載せて、泡を転がすようにしながら汚れを落としていきます。お肌をゴシゴシとこすり洗いしなくても、たっぷりの泡が汚れを吸着してくれます。

4.ぬるま湯でしっかりとすすぎます。髪の生え際、小鼻周り、フェイスラインはすすぎ残しがあるのでしっかりと流しましょう。

5.清潔な柔らかいタオルを使って、お肌を押さえるように水分を拭き取ります。お肌をゴシゴシとこすらずに、優しく拭きあげましょう。