- 「冷え」は万病のもと!
風邪を引きやすい、体調を崩しやすい原因は冷えかもしれません!!

最近なんだか調子が悪い…、
身体が火照って身体がしんどい…、
など体調の変化を感じていませんか?
「真夏の季節で気温が高いからしょうがない」「暑すぎて冷たい飲み物や食べ物を沢山とってしまうのは仕方がない」と諦めていたら、
それは大きな間違いかもしれません。実は、その変化は「冷え」と大きな関係があるのです!
汗かきでも内臓は”冷え”ているかも!?
「私は”冷え症”だからいつも手足が冷たくて」「私は暑がりで汗かきだから”冷え”とは無縁だよ」「男性より女性の方が”冷え症”は多いよね」
いいえ、これは間違い! まずは、「冷え」と「冷え症」を混同してはいけません。
【冷え症】手足の先端など体中のどこかが冷たい”症状”。
【冷え】体の表面の温度には関わらず、体の中が冷えている状態。
「”冷え症”は症状なので、いつも指先が冷たい、お風呂上りなのに冷たいなど自覚がありますが、
“冷え”は、内臓は冷えていても体の表面の温度は高いので自覚がありません。
この自覚のない内臓の”冷え”が、体調不良の様々な要因を引き起こすことになっている場合が多いのです」
例えば、夏場の電車の中で大量の汗をかいている男性も、実は内臓が冷えてるという場合も多いのだそう。”冷え”なんて自分には無縁と思っている人も、これを機会にチェックしてみましょう。
「冷え」を確認するための3つのチェックポイント
内臓の「冷え」が恐いのは、自分で実感しにくいため気づかぬうちに悪化していくこと。
そこで3つのステップで、内臓が冷えているかどうかチェックしてみましょう。
【ステップ1】お腹を触ってセルフチェック

ヘソを中心に上下に手を当てて、地肌の温かさをチェック。
「おヘソの下の手のほうが温かかったら、内臓が冷えている証拠です」
【ステップ2】内臓温度チェックリスト
以下の項目で、当てはまるものをチェック!
□顔のシミやクスミが気になる
□皮膚にカサつきがある
□唇がひび割れやすい
□足のむくみに悩まされる
□よく胃が痛くなる
□最近イライラすることが多くなった
□ストレスを感じやすい
□体がだるく疲れやすい
□肩こりや腰痛がひどい
□眠れない日や寝つきの悪い日が多い
□便秘が続いている
□手足がほてっている
□姿勢が悪いと言われる
□腹筋運動が1回もできない
□コーヒーやビールをよく飲む
3つ以上当てはまったら、要注意!
「目の下にクマができる、むくみやすい、指にささくれができやすい、髪の毛がパサつく、など、内臓が冷えていると外見にも症状がでてきます」
【ステップ3】1日の体温の変動をチェック
1日のうち、朝・昼・夕方・夜・寝る前の5回体温を測り、日内変動が1℃以上の差があれば要注意。
「医学的には日内変動(1日の体温の変化)が2℃以上違うと不調と判断しますが、”冷え”の観点からすると、1℃以上の差がある場合は危険信号、1.5℃~2℃以上の差があれば重症です」
“キレやすい子供”も”冷え”が原因!?
「冷え」は体の不調を引き起こすたけでなく、自律神経が乱れ、イラつきや鬱につながることも。
「最近は平熱が34℃台と体温が低い子供も多いのですが、それが休み時間に屋外で遊んだりすること39℃くらいになることも。2℃以上の差で重症なのに、3~4℃も変動していたら、自律神経も乱れ、感情の整理ができなくなります。
これが原因でキレやすくなっている子供もいるので、お子さんのイライラが気になる場合は”冷え”にも注意してみてください」
内臓の冷えが引き起こす危険とは!?
内臓の冷えをそのまま放置してしまうと、どんな危険があるのでしょうか?
【危険1】免疫力が低下し病気のリスクが高まる!

「内臓温度が下がると免疫力が落ちるといわれています。内臓の動きも悪くなるので、重大疾患につながる恐れも。
がん、腎臓病、心筋梗塞、動脈硬化などのリスクが高まるほか、高血圧、糖尿病などの生活習慣病、風邪やインフルエンザなどの感染症になりやすくなったり、花粉症などのアレルギー症状が出たり、さらに肩こり、腰痛、便秘などの症状になってあらわれることもあります」
【危険2】基礎代謝が落ち太りやすくなる!
「内臓温度が1℃下がると、基礎代謝が10~15%落ちるといわれています。例えば、ビール1杯、清涼飲料水1杯、アイスクリーム1個…これらを摂取すると内臓温度は4℃下がります。健康な状態なら体温は元に戻りますが、毎日ビールを飲む、毎日アイスを食べるなどが続くと、戻らなくなる。そして気が付くと内臓温度が1℃下がった状態になります」
あくまで概算ですが、1日2000キロカロリーのエネルギーを消費していた人が、内臓温度が1℃下がり代謝が10%落ちると1日1900ロリーしか消費しなくなります。すると、1日に100キロカロリー、10日で1000キロカロリー、1カ月で3000キロカロリーを蓄積することに。ご飯1杯を約200キロカロリーと考えると、なんと15杯分! これだけのカロリーが体内に蓄積されるので、太ってしまうのは当然の結果。
【危険3】イライラや鬱につながることも!
「自律神経が乱れやすくなるので、イライラや、集中力ややる気の欠如を引き起こします。さらに悪化して鬱につながることも。これらの危険なことを引き起こしてしまうのが冷えです。だから、体の中から温めるようにしないといけないですね」
太ったら”冷え性”が治ったは勘違い?
太ったら”冷え症”が治ったと聞くこともありますが、実はそれは間違い。
「そういう方も中にはいらっしゃいますが、多くの場合は太っても痩せても内臓の温度は変わらない。脂肪は保温してくれる作用があると勘違いされがちですが、実は一度冷えると温めにくくなる。
筋肉は熱を発するので温まりますが、脂肪の場合は体を冷やしてしまう場合の方が多いのです」
汗をかくほど暑いのに、体の中は冷えている危険性が。
「水枕をイメージすると、下部を押せば上部に水が偏りますよね。”血液のウォータービロー説”といって、血液も同じなんです。下半身を押せば血液は上にいくので、足は冷たいけど顔は火照って頭はボーっとする。これを”冷えのぼせ”と言います。
逆に、真ん中を押せば外側に偏る。体の表面は暑くでも、体の中は冷えている。自覚がない方も、内臓の冷えをチェックしてみましょう」
最近は女性だけでなく、男性にも増えているという”冷え”。
体調の変化に悩まされている方は、まずは、上記のチェック項目を確認することから始めてみませんか。